2004年11月29日

[linux-users:103950] Re: 原稿料について


原田です。
段々リストの趣旨から外れてきている気もしますが…個人的に関係のある話なので、
興味のない方は余談をお許しください。

>>  いろいろと勉強になりました。なんだか出版社は
>> 丸儲けという印象ですね。

出版社に勤めていた時期もありましたし、翻訳本を出したこともあります。はっきり
言いますと、どちらもあまり儲かりません。


> うーん、印刷製本、返本などなど、経費がかなりかかるはず。

技術系の出版社ではなかったのですが、私のいたところでは以下のような感じでした。

定価1000円の本なら:
小売り(書店)の取り分:200〜300円
流通(取り次ぎ)の取り分:200〜300円
著者の取り分:50〜80円
印刷・製本:200円
出版社の利益:120円

もちろん、部数や契約内容によってはこの割合が変わることもありますが、だいたい
こんなもんです。

> 例の印税を払ってくれない(という噂のある)出版社はそれなりに有名な本を出
> しているところなんですけどね。
>
> いや、一応契約はあるけど、支払いがやたらに遅いだけ、なのかも知れない。

印税の場合、売れた部数を割り出すのに発売から3ヶ月〜半年かかるのが一般的です。
(会社によっては支払が1年以上滞ることもあるみたいですが…)

>>   一般的に技術の本はどのくらい売れるのでしょうか?
>> 5万部?10万部?
>
> 一桁違う気がします。学術関係だと初版 3000 から 5000 じゃなかったかしら。
> windows 入門とかだともうちょっと多いのかも知れない。

技術系の書籍を扱ったことがないので分かりませんが、専門性の高い本でしたら初版
で3000部、その後重版がかかれば1回につき1000部ほど刷ります。重版がかかるのは
半年〜1年に一回程度です。

当たり前ですが、ヒットになれば出版社が重版の部数と回数をそれに応じて増やして
いきます。
ただし、ここで問題になるのは返本です。そこそこ売れている本でも2〜3割、大半の
本なら返本率が5割を超えます。返された本をずっと抱えていると倉庫代がばかにな
りませんので、売れる見込みの薄いものからどんどん断裁していきます。(断裁する
のにもお金がかかります。)
結局、ほとんどの出版社は数冊のヒット本で残りの書籍の赤字を補っているような状
態だと思います。

投稿者 xml-rpc : 2004年11月29日 21:53
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